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施設紹介 東京医科歯科大学

2018年4月1日掲載 Academy News 創刊号より

立川敬子先生 東京医科歯科大学 WDAI副会長


2018年4月1日掲載 Academy News 創刊号より


東京医科歯科大学歯学部附属病院インプラント外来は,1996年10月,国立大学では初めてのインプラント専門外来として発足しました.当初はインプラント治療部という名称であり,教官としては第二補綴学講座から塩田真助教授,第二口腔外科学講座からは私が講師として,併任という形ではなく完全に異動しました.2001年に歯科薬理学教室から春日井昇平先生が教授として加わり,その後現在までこの体制が続いています.外来設置当時の診療室は歯科棟7階の一角にありましたが,患者数の増加とともに手狭になり,現在では1階,4階,7階に診療室があります.ここ数年間の診療件数は一時期よりは減少したものの,年間新来患者数約1,200名,再来患者数約22,000名,手術件数は約1,200件前後で推移しています.



2017年度において大学院大学インプラント・口腔再生医学分野には,留学生を含む大学院生が約40名在籍していますが,外来診療に携わるのは常勤である教員5名,医員8名,研究生10名が中心となっています.当教室の構成員の特徴としては,何と言っても開設当時から一貫して女性医局員が多く,常に全体の4割前後を占めているということが挙げられます.結婚・出産・子育てをしながらも仕事を続けられる職場であり,私を含めて2人の女性教員はそのようにしてキャリアを築いてきました.また,一度臨床を離れた女性歯科医師でも,余裕ができた時に戻ってきて研鑽を積める場でもあります.さらに,ここで研究および臨床に携わった後,他大学あるいは臨床施設に移って指導的立場で活躍している女性歯科医師も複数います.現在,公益社団法人日本口腔インプラント学会指導医の女性は4名ですが,そのうち3名は当教室から輩出しています.また,専門医および専修医の資格を取得している女性歯科医師は10名以上になり,皆さらなる高みを目指して臨床・研究に励んでいます.





 このような点で,私たちは女性歯科医師が歯科インプラントに関する知識と技術を習得し,キャリアアップしていく上で恵まれた環境を提供できているという自負がありますが,ご縁があってWDAIでご一緒させていただいている先生方とも,何らかの形で有意義な時間を共有させていただければ幸いです.


 立川敬子 D.D.S., Ph.D.

 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科

 インプラント・口腔再生医学分野 講師

 WDAI副会長

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