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WDAI-FOCUS 歯科治療のイノベーション(技術革新)

2020年1月31日発刊 WDAI Academy Newsより


2020年1月31日発刊 WDAI Academy Newsより


第8回定例会テーマを決める際に<歯科治療のイノベーション(技術 革新)>が最初に浮かびました。 ここ数年 、デジ 􏰀ル化 が急 速に進 み、術 前の診 査・診 断、治 療計画 、 手術支援 、補綴 物作製 とい った一 連のワ ークフ ローに デジ􏰀 ルが積 極 的に利用 される ように なっ たから です。 私たち は患者 さんに 安心・ 安 全な医療 を提供 するた めに 、常日 頃から 確かな 臨床ス キル( 技能) の 習得に励 み、よ り質の 高い 医療を 提供し たいと 願って います 。その た め当会も 女性歯 科臨床 家た ちが集 い、共 に学び 、今後 更に発 展をし 続 けるよう 活動し ており ます 。新た に会長 に就任 されま した田 中道子 先 生から、歯科臨床の次世代を担う皆様へ 最初にお 話があ ります。



日本の社会で働き方改革が課題になっています。では なぜ今、私達は働き方改革に取り組まなくてはいけないのでしょう か?労働 環境を 改善す るた め、政 府が提 唱して いる「 働き方 改革」 そ の背景に は、労 働力人 口の 減少や 長時間 労働に よる健 康弊害 、出産 ・ 育児・介 護によ る働き 方の 制限な ど、身 近な問 題が挙 げられ ます。 長 時間労働 である のに生 産性 が上が らない ・・、 という 負のス パイラ ル に陥らな いよう に改善 し、 時間あ たりの 生産性 をいか に高め ていく か に尽きる でしょ う。“ ム􏰁 ”な時 間と業 務を削 減し、 質の高 い働き 方 がこれからは重要で、そこにIT活用が 大きな 役割を 果たしま す。 今回、デ ジ􏰀ル 歯科の エキ スパー トで多 くの臨 床経験 をお持 ちの野 本 秀材先生 を特別 講演に お迎 えし、 口腔内 スキャ ナーの 魅力を お伝え い ただきます。歯科技工士の資格も取得されている野本秀材先生は、歯 科医院と歯科技工所での情報共有についてもお立場から症例を交えて お話しし ていた だける と思 います 。質の 高い歯 科医療 を提供 され、 丁 寧な説明で患者さんとの信頼関係を構築 されてい る先生 から多く の学 びが得られます。私自身も口腔内スキャナー(3Shape社製、 TRIOS 3® )を昨 年から 臨床で 活用し ていま すが、 インプ ラント埋 入用のサ ージカ ルガイド や上部 構造物 の適合 精度に 正直感 動してい ます。こ れから の時代は 導入の 有無に 関わら ず、加 速的に 進むデジ 􏰀ルから目を離すことができません。既行のITI Treatment Guide 第11 巻( 日本語版20 20年 1月発行) では、 イン プラン ト歯 学にお けるデ ジ􏰀ル手法が取り上げられ、まさに時代 の流れを 感じま す。



教育講演では、インプラント埋 入手術に使用する支援ツールの 解像度に関しても研究されてい る大学病 院勤務 のお立 場で、 WDAI理事の山口葉子先生にイ ンプラント手術の精確性につい て文献も交えてご講演いただき ます。 会員発表では5名の歯科医師、 歯科衛生士、歯科技工士の方々 から日頃の臨床や研究成果をご 発表していただきます。 Sakura インプラント埋入前に口腔内の菌叢を改善して臨まれた鴨居愛子先生、デジ􏰀ルを活用して インプラント手術をされた眞弓 佳代子先生、透明で目立たないマウスピ ース型の 歯列矯 正(クリ ア コレクト)についての適応やクリニック での取り 組みに ついても ご 発表いただける添島絵美先生、マウスピ ース矯正 での歯 科衛生士 の 役割につい て興味 深い内容 をご発 表の太 田ゆか先 生、木 村薫子先 生、 ジルコニアディスクについてSakur aジルコ ニアデ ィスクも 含めた マテリアル特性と技工作業について新山 展代先生にお話しいただきます。 これからも様々なお立場から経験と知識 および新しい情報を発信し、会員同士が 意見を交えて交流がより深まるように願 っており ます。 最後に、WDAI定例会の実行委員長として、この様な素晴らしい大 会に携わる機会を頂戴し、リード􏰂ームの先生方、関係各所に御礼 申し上げます。皆様にとって有意義な一日となり、明日の臨床へ繋 がりますよう祈念いたします。


2020年1月31日発刊 WDAI Academy Newsより



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