巻頭特集3. 女性の"学び"そして"つづける"を支える

最終更新: 4月9日

2018年11月1日発刊

WDAIニュースレター Academy News Vol3

巻頭特集 特別座談会 女性の"学び"そして"つづける"を支える


WDAIの学びの場を上手に活かし,臨床につなげていく"ヒント"をWDAIリードチームの4名の先生方にお話頂きました.


内容はPDFでご提供しています.

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日本の女性インプラントロジストは世界から見てもその割合が非常に少なく 10%未満と言われていますが,国民のインプラント治療へのニーズが高まる中, 男女を問わず女性でも適切なインプラント治療,メインテナンス,トラブル対応力を身 につける必要性が求められています.今日は長く歯科臨床,さらにはインプラント治療に携わってこら れたリードチームの先生方に,女性のキャリア形成,”学び”についてお話いただこうと思います.

Host (以下,H);創刊号でご紹介いたしましたWDAIの学術を導くリードチーム,柳井智恵先生 (日歯科大学),立川敬子先生(東京医科歯科大学),田中道子先生(鎌倉市開業),渥美美穂子先 生(横須賀市開業)に,お集まり頂きました.本日は学びの場としてのWDAIをお話頂こうと思い ます.

柳井先生(以下,柳井); 本会は2016年に,若手からベテランまで各年代,多様なライフスタイ ル,ステイタスを持ち活躍してきた10名の女性インプラントロジストがファウンダーとして集 まり,女性の学ぼうとする姿勢に共感し「つづける」を支え,集い,つなぐ会として設立しま した.また次世代を担うリーダー育成をも視野に入れ、意欲ある女性歯科臨床家達からも選ば れる会として,初歩に留まらずアドバンスにステップアップする多くの学術イベントを企画し, 学術的発信を続けています.会員もたった10名のファ ウンダーから始まり,今では200名近くにまで増えま した.多くの女性インプラントロジストに支持頂いております.

立川先生(以下,立川);女性のキャリア形成に重要な 時期とライフイベントというのは,しばしば重なるも のです.ライフイベントから復帰されて臨床の現場に 立った時,ふと今更聞けないと思うこと,疑問に 思ったことが気軽に学べる機会がWDAIにはあります.

H;そして興味深いエデュケーションプログラムが増 えました.この春からメンタープログラムが始まりましたが,1番の魅力は何でしょう?

田中先生(以下,田中);メンタープログラムは現場を見るということですよね.初心者のための 単純埋入のプログラムから,GBRや上顎洞底挙上術といったアドバンステクニックを用いたプ ログラムまで幅広くメンタープログラムを開催してきました.少人数ですので気兼ねなく見学で きると思います.そして手術見学の後は,皆で術式から麻酔医派遣の話,医院経営や女性の人 生,子育ての話まで!楽しくディスカッションするのですよ.自分のやりたいことをやる!と いった感じ.メンターとともに良い仲間と巡り会い,学びあえます!

(柳井);メンターから最高の手技を,最新機材と最適な環境で,直接見て 学ぶことができます.「3最」ですね!田中先生は診療環境にこだわりを お持ちでいらっしゃる.

(田中);私のクリニックではOpe室にKAVOを始めドイツ製やスイス製の 最新機器を導入しています.良いものを揃える,設備投資というのは患者 さんに直接つながるものと考えているのですよ.

渥美先生(以下,渥美) ;環境設備を見学し,手技の方ではインプラント の基礎をベーシックコースで学び,続けてメンタープログラムで現場を知 る...これをセットでできるというのも良いんですよね.手術見学という と,昔は外科の先生方のみぞ知る未知の世界という魅力がありましたが....今の若い方達は大学教育 の中でインプラント手術見学の 機会にも恵まれています.しか し学生の頃の見学と異なり,現 場に出てからの手術見学という のは,手技も環境も患者さんの 臨床に直結します.WDAIでハ イクオリティーの手術を学んで 欲しいです.

H;症例を作るという事に関し ては,どうでしょうか.

(立川);すべてのケースにおいて言えることですが,術前の検討,検査と 診断にもとづく治療計画を立てることが重要です.大学でも患者さんに治 療方針の説明をする前に,症例検討会に出すよう指導しています.一見簡 単と思っても,多角的に検討すると実は難症例であったというケースもあ るのではないでしょうか.これを見逃さないためにも,他の先生の意見 を聞くということは大切です.

H; WDAI関東支部に,東京イブニングカンファレンスが企画されていま すね.

(立川); 皆様の症例相談の場として,経験の豊富な先生からご意見をいた だくことも非常に勉強になると思います.実はWDAI関東支部では11月28 日(),PM6:30から『東京イブニングカンファレンス』として症例の検討 会を開催いたします.すでに参加予定の先生が数名います.“症例発表”と 言うよりも術前の“相談会”といったスタンスですので,例えば,このやり 方で良いのだろうかとか,具体的にどの様な準備を進めるべきかなど、 気軽に相談できる会として開催します.

H; 臨床の身近に寄り添った症例相談のプログラムというのは有難いで す.そして今お話の出た“症例発表”の方は定例会ですね.作り上げた症例 や試みを報告する機会として会員発表があります.

(渥美) ; 最初は遠慮していたのかもしれないけど,会を重ねる毎に会員発表の手も挙がってきていますよね.自分で発表のために「症例を作る」と いうのは良い事です.全く学会の経験のなかった初めての方々にも,発表の機会を提供しています.

(柳井); そして毎回各分野エキスパートをお迎えし,国内外の最新トピックスをいち早くキャッチしています.今度の第6回定例会は2019年1月27日(日),テーマは “ジタル新時代”! 特別講演に田中譲治先生をお迎えいたします.

(立川); そのあとの懇親会も,実はつながりを深める良い機会なのです. 皆さん,著名な先生を遠くから拝んで帰るのではなく...,一目見たいと 言って参加したはずが,直接お話できますからね.

(渥美); 最後まで,講師の先生方にはお付き合い頂いてます.みなさん ジェントルマンでしたよ!

(田中); 普段は全然お話のできない様な,お忙しい有名な講師の先生も, 懇親会に出て下さいます.立ち上げの際にお招きした小宮山彌太郎先生の 頃から,そのスタイルは変わっていませんね.懇親会では,より多くのお 話を伺うことができます.

H;さて,WDAIは新たなステージへ,新しいプログラムを企画している と伺っています.

(田中); アドバンスコースです.ベーシックコースの修了者へ向けての コースですね.治療のオプションを広げると言う事です.GBRなどはア ドバンスの初歩として良いですね.その後に上顎洞底挙上術や補綴のア ドバンスコースも順次企画中です.

(柳井); 更にスペシャルコースというのも企画しているんですよ.第1回 目は新村昌弘先生のデジタル歯学を企画しています.これは面白いです よ.Trios3(光学スキャナー)実機を用意して,1日でデジタル歯学をその 道のスペシャリストに解説いただく少人数のコースになります.

H;いよいよ,インプラント経験を持つ方々にも最新情報や技術提供するプログラムが始まるのですね!詳細はwebで.ぜひご期待ください.そして支部会も,現在活動中の関東,中部, 甲信越支部に加え,もっと広がるんですね!

(柳井);北海道,関西,九州の支部が設立に向けて動き始めました.地 域に根付いた...多くの臨床家に集まってもらいたいです.

(立川);開業に向けて,あるいは大きな組織を離れても,学びの場を求 めて集まってくれた方々...私たちはそう言った意欲のあるみなさんを 「繋いでいく」という役割も果たさねばなりません. (渥) ;そな人たちが支部会活動に各地区に集まって来ているんで すよ.また私も!という方は是非,声をあげて下さると嬉しいですね. 今年は支部会立ち上げ業務として,現在すでに活動している関東支部の メンバーが支援しますので,その地区の方にはぜひ集まっていただきた いと思います.

H;では最後に,会員の皆様に向けて一言ずつお願いします!

(柳井); チェンジ!です.私はこう思うんです.踏み出す一歩がないと 次につながらない.本会を利用してその一歩を踏み出してもらいたい! それがきっと”チェンジ”に繋がると私は信じているんです.

(立川); 私は”独りにしないから”というのをお伝えしたいです.独りで何 かをするのは,とてもエネルギーが必要となります.それ故になかなか 一歩が踏み出せない....その一歩をサポートするのも私達の使命なのだ と思っています.共に歩みましょう!

(田中); みなさん患者の最終着地点を最初に思い描ける?ずっとついて きてくれる患者さんのために,その最終地点へ向けて,ずっと学び続け て行くんです.For the patient,そしてfor me!私そう思うの!

(渥美) ; そうですね.そして学び続けて行くには,本人のモチベーショ ン.もちろん家族の理解や周囲の環境もありますが,成長というのは本 人が諦めてしまったら,そこで終わってしまいます.自分の次の10年を 考えたらキャリア形成は必要です.しかし社会は厳しい.もちろん社会 も厳しい医療現場を直視し,女性でも働ける場を創生する,社会の仕組 みを変えていくといったサポートが,急務となってくるでしょう.その 中で私たち(WDAI)は,女性のやりたい気持ちを支援し続ける!

(柳井); そうですね!創設の理念にもありますように,女性の学び続け る姿勢に共感し,日本の女性歯科臨床家たちの学びを私たちは支援し続 けていきます!

H; 有難うございました.先生方の,女性インプラントロジスト育成へ のアツいお話は尽きず...もう,まとめきれないほど沢山のお話を伺うこ とができました. 先日EAOが今後10年を予測したガイドライン (Clin Oral Impl Res.29: 568-575.2018) を発表しましたが,医者のクオリ ティーを引き上げ,結果,患者さんの利益に繋げていくのは学術団体の 重要な役割と結論づけています.今後WDAIの学術的発信,発展をとて も期待していますし,共に会員の皆様のますますの活躍と,患者さんの 口腔健康管理に寄与する活動の広がりを祈念いたします!先生方,今日 は本当にありがとうございました!

インタビュアH; 小林真理子 (WDAI理事,汐田総合病院)



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