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巻頭特集 第2代会長あいさつ

2020年1月31日発刊 WDAI Academy Newsより 

2020年1月31日発刊 WDAI Academy Newsより


 WDAI がkick offして4年。最初に、設立か らご尽力された 初代会長 柳井智恵先生への 感謝と、会員の皆様には日頃のご理解とご協 力、な らびに 先の 総会(令 和元年 7月 7日)に て WDAI 新会長に選任いただきました事を厚く 御礼を申し上げます。


この4年間に、歯科界は大きく変わった 。 CTが広く普及し、IT、AI、 CAD/CAM、デ ジ􏰀ルソリューション etc...という言葉が飛 びかい、今までとは全く違う治療体系が 出来 上がりつつある。一方、女性歯科臨床家 のお かれている環境に目を向ければ、働き方 改革 と称していても、根本的には2足の草鞋 (わ らじ)を履いて、「両立」という赤壁に 立ち 向かっている現状に変わりはない。この よう な状況下で私たちは常にWDAIの設立・存在 意義を自問自答してきた。 そして今、強く思う事を記したい。私た ちの 進むべき方向と、その意味を!



第一にWDAIの設立意義であるが、「両立 の難しい環境下で戦っている女性歯科臨 床 家に、臨床の現場で求められる基礎知識 、 技術は勿論の事、最先端の治療法の応用 力 を持った優秀な女性臨床家を育てる。」 こ れを理念に活動展開している。その中で WDAIができることと、できないことを、 今一度整理してみる。 [WDAIができること] キャリアパ ス支援 :深い知 識、確 かな技 術、 そして総合力。女性歯科臨床家として個 々 の実力形成支援。 先進医療追及の場:CTが広く普及し 、I T、 AI、CAD/CAM、デジ􏰀ルソリューションなどを応用した高度な先進医療を共に学 ぶ 場の提供。 [WDAIができないこと] 社会的地位確保と理解:保育所の増設、 パートナーの理解とイク(育)メンへ変 身・変心。また組織における、個々の実 力 への適正評 価と、 相応のス テイ􏰀 スの供 給。 ジェン􏰁ー:のしかかるライフイベント に 疲労困憊している女性たちの荷重軽減。



更に「キャリアを積んだ優秀な女性臨床 家 を輩出する」...それだけがWDAIの設立意 義ではない。 私たちのキャリアはすべて患者に向けら れ 患者を救ってはじめてWDAIの設立意義が ある。我々はそこにやり甲斐を感じるこ と ができる。これを知ってほしい。WDAI会 員個々が、習得した美しい治療とともに 患 者( 国民) の健康に寄与して、はじめて WDAIの設立意義が結実するのである。 従って優秀なキャリア女性歯科臨床家で あっても、「患者不在」では輝きを放つ こ とはできない。WDAIが指し示すキャリア は、常に患 者と共 にあると いうこ となの だ。



ではWDAI が皆様のHOMEとして、愛され 選ばれ続ける為の方策を列記したい。 ・会員要望に基づくカリキュラムの提供 ・次世代NextGenの育成 ・デジ􏰀ルソリューションの教育 ・生体材料の情報提供とその実際 ・インプラント治療を受けた患者の終末 期 (人間としての尊厳を保ちながら終末を迎えられる治療、BACK OFFという考え方。) ・WDAI会員発表の場の提供。 例えば定例会など...自分のやった症例を 発 表することは非常に勉強になる。 自分の治療を客観的にみることができ自 分 の治療のレベルを知ることができる。そ れ は自分をレ ベルア ップさせ る引き 金とな る。


WDAIの展望 AIやデジ􏰀ルソリユーションがどんなに 進 化し正確であろうとも主導権は術者にあ る べきだと考える。なぜなら術者と患者の 間 に存在するものは人間関係であるから。 我々歯科医師が主導権をもってデジ􏰀ル ソ リューションを駆使し患者により良い治 療 を提供していく。現在すでにWDAIでは、 年1回の総会、年2回の定例会、年2 回の実 習ベーシックコース、治療見学会として メ ン􏰀ープログラム、症例検討会in御茶ノ 水 (医科歯科大)とin 飯田橋(日本歯科大)、アシス􏰀ントコース、そして九州支部会を 開催している。またこの開催のための準備、 費用、会場提供、懇親会費の援助など、ス トローマンジャパン(株)のご厚意には感謝 したい。


終わりに これから到来する未来は万人にも予測不能 である。その時代の当事者が判断し選択す るしかない事だろう。 ただ、いつの時代も術者と患者の間にうま れる感謝・信頼・やり甲斐などは、人間が 持つ上質な感性であり、それを感じること が自分を高める原動力になると思っている。 それを捨てたくないし、むしろ高めたい 。


私たちのキャリア患者に向けられている


このヴィジョンを皆様と共に育み、WDAI を更なるステージへ発展させていきたいと思っている。 皆様、WDAIを宜しくお願いいたします!!

2020年1月 WDAI 会長 田中道子



田中道子 医)道永会田中歯科鎌倉 理事長 1972年 新潟大学歯学部卒、同愛記念病院他勤務 1985年 田中歯科医院開業 1998年 スイスベルン大学、スウェーデンイエテ ボリ大学、米UCLA、 米ミシガン大学、米ハー バード大学など卒後研修履修 現在に至る。 WDAI 会長、ITI フェロー デン􏰀ルコンセプト21理事 日本口腔インプラント学会会員 Clinical Research Grop、歯周病学会会員







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